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人生の成功について考える

  • 3月28日
  • 読了時間: 4分

「人生の成功」とは?


「人生の成功」とは何でしょうか?


 多くの人生論の中で、この問いに対するさまざまな答えや考え方が語られてきました。その中で、人生の成功に関する「3つの考え方」が存在することがわかります。


勝者の考え方とは?


 3つの考え方の中で、私たちが最初に影響を受けるのが「勝者の考え方」です。これは、人生を「競争」と捉え、その競争に勝つことが成功であるとする考え方です。


 私たちは子どもの頃から受験やテストを通じて競争を強いられ、成績などの客観的な指標で優劣が決まる世界を経験します。また、テレビやインターネットでも「勝ち組になる方法」や「成功するための戦略」といった内容があふれています。


この「競争の勝者」には、以下の3つのパターンがあります。


  1. 経済的な勝者 - 他の人よりも多くの収入を得ること。


  2. 地位的な勝者 - より高い役職に就くこと。


  3. 名声的な勝者 - より多くの人から注目され、評価されること。


 こうした価値観の中で、「自分の価値を高めること」が重要だと考え、多くの人がスキルアップやキャリアアップに励んでいます。


勝者の考え方の限界


 しかし、「勝者の考え方」だけで人生の成功を追求すると、いくつかの限界に直面します。


  1. 勝者は限られている

    競争の世界では、必ず「勝つ人」と「負ける人」が生まれます。すべての人が勝者になれるわけではありません。


  2. 終わりのない競争

    たとえ一度競争に勝っても、次のレベルの競争が待っています。例えば、課長になれば次は部長、さらにその上の役員を目指す競争が続きます。


  3. 人間関係の希薄化

    競争が激しい職場では、同僚はライバルとなり、他人の成功を素直に喜びにくくなります。その結果、信頼関係が築きにくくなり、孤独を感じることもあります。


 このように、勝者の考え方だけでは、本当の意味での「成功の喜び」を感じることは難しいのです。


「達成の考え方」へ


 勝者の考え方の限界を感じたとき、私たちの中には別の価値観が芽生えます。それが「達成の考え方」です。


 達成の考え方とは、他人との競争ではなく、自分自身の目標を定め、それを達成することを成功とする考え方です。


例えば、登山に例えると、

  • 勝者の考え方 → 他の登山者と競い、一番高い山に一番早く登ること。


  • 達成の考え方 → 自分のペースで登り、自分が目指した頂上にたどり着くこと。


 この考え方を持つことで、競争に縛られず、純粋に自分の成長や目標達成に喜びを感じられるようになります。


喜びの「奪い合い」から「高め合い」へ


「達成の考え方」は、勝者の考え方よりも成熟した考え方といえます。


勝者の考え方では、競争が前提であるため、


  • 自分の評価が他人よりも高くなることを求める。


  • その結果、チームワークが乱れることがある。


しかし、達成の考え方では、


  • 自分の成功だけでなく、周囲の成功も喜ぶことができる。


  • 他の人と協力し、支え合うことで、より大きな成果を生む。


 この違いによって、達成の考え方はより多くの人が「成功の喜び」を得られる考え方となります。


「欠乏感の意欲」から「感謝の意欲」へ


達成の考え方を持つことで、私たちの意欲の源泉も変わってきます。


  • 勝者の考え方 → 「足りないものを埋めるために努力する」(欠乏感の意欲)


  • 達成の考え方 → 「今あるものに感謝し、それを生かして努力する」(感謝の意欲)


 こうして、競争にとらわれることなく、自分らしい人生の成功を追求できるようになるのです。


まとめ


 「人生の成功」について考えるとき、まず私たちは「勝者の考え方」に影響を受けます。しかし、その考え方には限界があり、やがて「達成の考え方」へと進化します。


達成の考え方を持つことで、


  • 終わりのない競争から解放される。


  • 他人と協力し、より大きな喜びを得られる。


  • 自分の目標達成に集中し、満足感を得られる。


 このように、「競争に勝つこと」ではなく「自分の目標を達成すること」を大切にすることで、本当の成功に近づくことができるのです。

 


最近読んだ本からの抜粋  投稿責任 社長

 
 
 

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