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LIXIL、インドでサッシ販売店倍増 33年度300億円規模2024年1月5日

  • 2024年2月1日
  • 読了時間: 2分





LIXILはインドでサッシ建材の販売代理店数を2024年度に現在の2倍に増やす。現地の気候や住環境にあわせた商品の開発を進め、33年度をめどに売上高を現在の約16倍の300億円規模にする。人口増加が見込めるインド市場はTOTOも力を入れる。米欧住設大手が中国市場に力を入れる中、インド市場でシェアをいち早く伸ばしたい考えだ。

LIXILはインド国内でサッシ建材の販売代理店を24年度中に200社程度にする。現在の95社から大幅に増やす。

同社は22年11月にニューデリーに工場を新設し、約80種類の建材を生産する。完成品を輸入していた従来と比べ、輸送効率も高まったことから販路を広げる。

LIXILは米欧で水回り事業の不振にあえいでいる。23年4〜9月期の事業損益は傘下の米アメリカンスタンダードが10億円の赤字(前年同期は23億円の赤字)、独グローエブランドを展開するLIXILヨーロッパが同79%減の18億円の黒字だった。

米欧は金利上昇で住宅が売れず、水栓金具やシャワーなどの販売が振るわない。日本国内も人口減少で新設住宅着工の先細りが予想される。

その中でLIXILはインドと東南アジアを成長市場と位置づける。33年度までにインドの建材事業の売上高を22年度比16倍の300億円に、インドを含むアジア事業では22年度比4倍の1000億円まで伸ばす計画を掲げる。


特に成長期待が大きいのがインドだ。インドの調査会社IMARCによると、インドの不動産市場規模は28年に22年比約3倍の7806億ドルまで拡大する見通し。

急速な経済成長を背景にムンバイなどの都市部ではオフィスビルや商業施設などの大規模再開発が進む。

人口増加で住宅開発も活発化しており、サッシなどの建材も長期的に需要が伸びるとみられる。LIXILはインドの窓サッシ市場を足元で2700億円規模と推定する。同市場でまずは1割程度のシェアを握りたい考えだ。

米コーラーや独シューコーといった米欧の住設大手はインドにも進出しているものの、アジア市場では中国に力を入れている。

 
 
 

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