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上期ヒット商品番付  横綱は「米(コメ)フレーション」「大阪万博」  

  • 9月1日
  • 読了時間: 2分
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 日本経済新聞社は2025年上期の日経MJヒット商品番付をまとめた。東の横綱はコメのインフレによる消費の変化を表した「米(コメ)フレーション」、西の横綱は20年ぶりに日本で開催された大規模万博「大阪・関西万博」。


 物価高という冷や水が浴びせられるなかでも、消費を刺激するアイデアが注目を集めた。


 「令和の米騒動」とも呼ばれるほどコメ不足で、平均店頭価格は5キロで4000円を超えた。主食の高騰は、代替品やアイデア商品がどっと膨らむ「米フレーション」につながった。


 穀物食品大手のはくばく(山梨県中央市)では、割安でごはんのかさ増しになる「もち麦」の4月の家庭用売り上げが前年同月比44%増となった。


 こんなときだからこそしっかりコメを食べたいというニーズを狙い、日本アクセスが3月に発売した「Delcy」の冷凍丼シリーズは約10万食を販売。


 永谷園の「カップ入り お茶づけ」は、発売から半年で760万食を出荷した。政府が小売店との随意契約で放出した備蓄米は5キロ2000円前後で売られ、長蛇の列とともに即完売が相次ぐ。


 住宅価格が高騰するなか、家具や家電にかける費用を抑えたい。そんなニーズを捉えたのが東の関脇「10万円ドラム式洗濯機」。20万円台が主流の大手メーカー品に比べた安さを打ち出し、ニトリの商品は発売4カ月の販売が計画の2.5倍に達している。


 「ホテル代も含めるとかなりの金額になるけれど、せっかくの機会。実家にいる両親もつれて万博を見に行きたい」と都内に住む会社員女性(31)は語る。


 「大阪・関西万博」は来場者数約2820万人の目標を掲げ、経済産業省は経済波及効果を2.9兆円と試算している。


 直近週のチケット販売数は開幕1カ月前の3.5倍になり、5月31日の一般来場者数は16万9千人で開幕以降、初めて15万人を突破した。


 新時代の星も登場している。西の大関に入ったのは大相撲の「大の里」。00年生まれの24歳で、日本生まれの力士の横綱昇進は8年ぶりだ。初土俵から所要13場所での横綱昇進は、年6場所制となった1958年以降で最速となった。


 北九州発の「資さんうどん」(西の小結)は直近3年で売上高が8割増え、150億円に。創業約50年で東京に初進出した。2月に両国で開業した都内1号店は今でも行列ができる人気ぶりで、丸亀製麺、はなまるうどんに次ぐ第三勢力を狙う。

 
 
 

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